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2010.11.02
こんにちは。松尾無精です。

今回は、ちょっと視点を変えて中山平温泉の手技について。
ご紹介するのは佐藤漆工房・ギャラリー漆木舎(うるしごや)さんです。

オーナーの佐藤建夫さんは、この道45年になろうという大ベテラン。
でも、そんなことをおくびにも出さず、楽しいお話と、
フットワーク軽く飛びまわる中山平温泉観光協会の役員さんでもあります。


佐藤漆工房・ギャラリー漆木舎 ギャラリー漆木舎 佐藤工房 佐藤建夫さん
佐藤漆工房・ギャラリー漆木舎と佐藤建夫さん


その佐藤さんが鳴子漆器と出会ったのは昭和41年のこと。
お父さんの勧めで、漆器の職人となり、その後、鎌倉彫、越前漆器も学び、
昭和56年に独立して「佐藤漆工房」を設立しました。

現在の「ギャラリー漆木舎」は、平成12年にオープンしたもので、
約190年前の古民家を利用し、梁や柱、建具まで、
佐藤さんの漆工の技で塗りあげられた総漆塗りのギャラリーです。

古民家の移築・再生には、古遊工房・遊佐建築さんが手がけてくれました。

ギャラリーの建築漆塗装をきっかけに、一般の住宅や店舗の塗装、
お寺や神社の漆塗装や修復も手掛けるようになりました。
息子さんは京都で仏像や寺社の修復を手がける漆職人として働いているそうです。

ギャラリーには佐藤さんの漆器が展示されていますが、もちろん販売も。
梯や椀・お盆などの什器のほか、2階には「漆絵」の作品がずらりと展示されています。


漆器や漆絵の展示・販売も行っています 漆器や漆絵の展示・販売も行っています 佐藤さんの作品
漆器・漆絵の展示・販売も行っています。


もちろん、ギャラリーですから「鑑賞」に訪ねるのもOKだし、
コーヒーも飲めますから、中山平・南原の「アート・カフェ」のような存在です。
古民家の縁側に腰掛けて、カップを片手に眺める南原の里山の風景は、
とっても郷愁を誘われるなごみの風景でした。

   【佐藤漆工房・ギャラリー漆小舎】
   時間:9:30~17:00(火曜日定休)
   電話:0229-87-2361
   ※冬期間は雪の状況によりますので、問い合わせの上うかがってください。

看板犬のナナちゃんとアースくん 看板犬のナナちゃんとアースくん
看板犬のナナちゃんとアースくん


ギャラリーでは、ゴールデンレトリバーのナナちゃんとアースくんが
お出迎えしてくれますよ。




ぶしょう
松尾無精 記

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2010.10.25
こんにちは。松尾無精です。

10月も中旬になるとめっきり秋らしくなってきました。
でもまだ平年よりは気温が高めなのだそうです。
鳴子の山々がきれいに彩られるのが待ち遠しいですね。

さて今回は中山平温泉の
「伝統の技」をご紹介します。

先週末は、中山平で最も大きい
山神社の例祭が行われたそうです。
神社のお祭りといえば太鼓やお囃子ということで、
中山平温泉で太鼓作りを続けている
菅原太鼓 鳴鼓堂(なるこどう)」さんをご紹介します。


鳴鼓堂
鳴鼓堂


鳴鼓堂さんは中山平で和太鼓を作り始めて50年、
菅原才智さんは2代目です。
神社などに納める和太鼓の新調から、
革の張り替え修理販売を行っています。

お邪魔したときは「今制作に取りかかっている物がないんで」と、
写真などをお借りしました。


鳴鼓堂・太鼓 鳴鼓堂 菅原才智さん
菅原さん作の和太鼓<と二代目菅原才智さん


太鼓を新調する時は、
大きな丸太の吟味から始まるそうです。

フシのない良質な木を選び十分に自然乾燥させてからくりぬいて、
太鼓の本体を作ります。
その次に牛の革を洗い、なめし、乾燥させて張ります。
さらに太鼓本体にも漆を塗って化粧したりと、
数ヵ月という長い時間をかけてひとつひとつ作り上げていきます。

ここ10数年はめっきり注文が減ったそうですが、
張り替えや修理の依頼がくるそうです。
でも、太鼓一つの値段は、
この20年ほど据え置きなんだそうですよ。
確かに高価なものかも知れませんが手間を考えると…



そして、もう一人の職人さんが、
古民家再生を手がける、
古遊工房(株)遊佐建築の遊佐茂樹さんです。

建築屋さんなので新築・増改築やリフォームはもちろん、
伝統工法の住宅、自然素材住宅、古民家の解体、そして再生も行います。
中山平温泉駅のすぐ南側、「三之亟湯」さんの並びに建つ会社の外観は
重厚感にあふれる佇まいでした。


古遊工房 看板 古遊工房・遊佐建築 古遊工房 遊佐茂樹さんと奥様
古遊工房・(株)遊佐建築と社長・遊佐茂樹さんと奥様


以前ご紹介した佐藤漆工房・ギャラリー漆木舎
を手がけたのが古遊工房さんです。

約190年前の古民家を利用し、
平成12年に完成したギャラリーで、
「移築ではなく、住む人の立場に立った家づくりを実現した」そうです。

その古民家にギャラリーの主、
佐藤建夫さんが梁・柱・建具に至るまで、
総漆塗りにして木材の美しさを最大限に引き出しました。
古民家再生と漆工芸の職人のコラボレーションが、
まさにギャラリー漆木舎さんです。


佐藤漆工房・ギャラリー漆木舎 ギャラリー漆木舎 佐藤工房 佐藤建夫さん
古遊工房が手がけた佐藤漆工房・ギャラリー漆木舎と漆絵をされている佐藤建夫さん


同じ職人同士、いい仕事をしています。

ちなみに9月末に開通した
新中山平遊歩道の施設にあたっては、
古遊工房さんが調達した角材で遊歩道の防護柵を組んだといいます。
作業には、中山平温泉観光協会のメンバーが手弁当で参加したと聞きました。

和太鼓作りと古民家再生。
木地師、こけし職人さんとはまた違う、
木と語り合い、木を暮らしに活かす職人さんたちがいる中山平温泉です。

星沼別荘地にも手仕事の職人さんがいるという話も聞きました。
いずれまたご紹介いたしますね。



ぶしょう
松尾無精 記

2010.08.10
こんにちは。松尾無精です。

鳴子・中山平に通いはじめて3ヵ月目。
『そう言えば、鳴子なのにこけしの話題がまだですね』
と、曽良豆のつぶやき…

ということで今回は鳴子こけしについて。


鳴子は、こけしの最も古い生産地として知られています。
その起源は江戸時代末期の文化文政年間(1804-1830)の頃
お椀や盆を挽く木地師(きじし)たちが温泉みやげ玩具として作り始めたそうです。

幕末期の記録「橋長蔵文書」(1862)によると「こふけし(こうけし)」
つまり「子授けし」と記されており、子供が授かるというお祝いの意味があります。

またこけしの頭に描かれている模様「水引手」は京都の「御所人形」のように
特にお祝い人形のために創案された描彩様式であることから、
「こけし」は子供の健康な成長を願うお祝い人形とされています。


そんなお祝い用のこけしを中山平で制作しているのが上野こけし店さんです。
こけし工人の上野義則さんは、昭和39年の東京オリンピックの時に
鳴子中学のこけしクラブで選手の皆さんに贈る参加賞を作ったそうです。
それがきっかけでこけし工人に弟子入りし10年間修業し
昭和50年に独立したそうです。

工房は8:00から17:00までで、絵付けの体験もできます。
あらかじめ,ご連絡をお願いします。
電話番号:0229-87-2651

 
上野義則さんのこけし
国道47号線沿いの「上野こけし店」、JR中山平駅から徒歩5分
上野さんのこけしは「鳴子峡レストハウス」でも買えます。



こけしのことならやっぱり、中山平温泉の入り口にある日本こけし館

昭和28年、詩人で童話作家である深沢要さんのコレクションが旧鳴子町に寄贈されました。
また、昭和32年から毎年、全国のこけし工人さんたちから
奉納こけしが送られ続けていることをきっかけとして
昭和50年に完成したのが「日本こけし館」です。

館内には、「深沢コレクション」をはじめ溝口三郎さんの寄贈による「溝口コレクション」
高松宮殿下秘蔵のこけしを
妃殿下より御下賜いただいたコレクションのほか
全国から集まった約4000本のこけしが展示されています。

また、鳴子こけし工人によるロクロや絵付けの実演も毎日行われており
来館者は絵付け体験もできるんですよ。
特に夏休み期間中、8月31日まで「子供料金無料」だそうです!

ちなみに、来月開催される「全国こけし祭り」についてはこちら


日本こけし館 鳴子漆器売店ギャラリー
鳴子公園内に建つ「日本こけし館」隣には鳴子漆器の売店ギャラリーも



ぶしょう
松尾無精 記
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